黒髪のあの子
もう学校いくか…。
こいつと話してると時間がむだ。
煙草は…梓に貰うか。
俺は、くるっと違う方向をむいて、歩き出した。
「えッ?あ…ちょっ…。」
グラっと、雪に足が填まったらしくそいつのバランスが崩れた。
「きゃ…っ!?」
ぽすっと、俺の腕で受け止めた。
…俺、何やってんだ?
これは別に、自分の意志じゃない。
と、自分に言い訳しながら、そいつを起き上がらせて、手を離した。
「ぁ…」
「んだよ」
「…。」「早くいえよ」
そいつは「あ…りがと!じゃあね!」といって、さっさと、帰っていった。
なんだってんだよ…?
…本当まじいみわかんねぇ。