黒髪のあの子
*不安-千夏SIDE-
千夏SIDE
「如月っ。お疲れ。」
「ん、藤野くん。手伝ってくれてありがとうね?委員の仕事、一人じゃ間に合いそうになかったから…。」
「ああ、いいよ。別に。もともと如月だけの仕事じゃねぇしな」
「あはっ。本当、外見と違って優しいのねー(笑)」
「べっ…別に、そんなんじぇねぇよ//」
「あ、照れてるっ♪かーわいー」
教室内に、二人きり。
あたしの笑い声がむなしく響く。
2人きりだからドキドキなんて、しない。
だってあたしのすきなひとは違う人だから…。
どうしよう。
あたしが藤野君に話し掛けたとき、千尋…。
すっごい嫌そうだった…。
邪魔そうって、何が邪魔なのかな?
いまいちあたしは意味がわからないままなんだけど…。