黒髪のあの子
「…」
俺達は、黙って登校。
「おい。そろそろ話してくれてもいいんじゃねぇか?」
「は…?なんのことだよ」
俺は、きょとんとして梓を見る。
「ばぁか。親友の俺がお前の異変に気づいてねぇわけない」
にっこりして、俺に微笑む。
こういうとき、梓は優しいよなぁ
女以外でも。
「ん、煙草が買えなくてイライラしてるだけだし」
一応本当のことだし…。
「ふぅん…?なんでかえなかったんだよ?」
「っや…。学校間に合わなくなるかもって思ったんだよ!」
何故か嘘をついてしまう。
っていうか、俺…異変なんてあるか?
別に普通な気するが…