黒髪のあの子


「じゃあ、あたしだけ一人で食べてたら可愛そうだから、我慢するっ」
「あ?別に食ってればいいだろ」






「だめだめっ!不公平でしょ?」
「どうでもいいんだけど…」



こいつまじで、たるい…。
何このハイテンションは?なんかいいことあったのか?





「あたしが嫌なのっ。あ、学校にもう着いちゃったんだ?」





あ、まじでだ。
さっきまで家の前だったはずなのに、すでにもう学校の目の前だった。







「お前、先いけば」
「えっ?なんでよ…一緒にいかないの?」




きょとんとしたように、寂しそうに首をかしげる。



イラ。
あぁ、我慢我慢。
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