黒髪のあの子
「あーぁっ…、あたしって本当、バカ…。」
「…たしかにね♪」
ふと聞こえた、かっこいい声に、あたしは反応してバッとそっちの方へと向いた。
「どーも♪」
「藤野くんっ…」
そういったら、ニッコリと笑った。
「あれ…千尋のとこ行かないの…?」
「んー?今、アイツ不機嫌MAXだから近づきたくねぇのー♪」
そ、それってあたしのせい…っ?
きっと、そうだよね…。
むかついてるんだ。あたしのこと。
「そ、そっかぁ…。」