青春ビート
「そんなボロボロで
いきなり起きあがらないの。ほら、ゆっくり」
男の背に手を添えながら起き上がらせる
少し苦しそうにしながら私に目線をなげかけてくる
「私の家の前に倒れてるモンだから入れないし起きるの待ってたの、」
「あ…あぁ」
頷きながら「悪かったな」と呟いた
「思ったより傷ひどいのね。あなたの家何号室?」
「…は?」
眉間にしわを寄せられたからため息を吐いて
「1人で歩けないでしょう?どーせだから手伝ってやるって事よ」
男は納得したような顔をしたが
「いや…
いい」
その言葉を聞いてまたため息を吐く
「はぁ… 歩けないのにここにいてもらったら迷惑なのよ いいから何号室?」
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