青春ビート


「1406…」
観念したようで教えられた番号に少なからず

「隣なのね…」

吃驚した










それから肩を貸してゆっくり歩かせながらも家に入れた


男の家に入ると 黒のソファにガラスのテーブル モノクロの絨毯に雑誌やら本やら軽く散らばっていて でも、そこまで汚くなく生活感があった


一応ソファに男を座らせて辺りを見渡す

「救急箱…ある?」


するとまたしかめっ面で

「背中とか手回らないでしょうが、手当てなんて慣れてるから安心しなさい」


「いや…そーゆー事じゃねぇし」


手当てなんて不要だ


その言葉に今度は私がしかめっ面になり


「人の厚意は有り難く受け取りなさい、失礼。」



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