青春ビート



「…なに」

そっけなく答えたつもりだが、ソイツは太陽みたいに笑って


「友達なろっ!」

と握手を求めてきた。


…バカじゃないの、


無視して寝る体制をとった。


そうすると周りが一層騒がしくなった

「あいつ…葵さんを無視したぜ…」

「うわーせっかく葵くん声かけてくれたのに無視かよアイツ」

とか言ってる、


当の本人は
伏せて寝ている私に
「あらら…
あ、俺 朱獅 葵<アカシ アオイ>ってゆーんだ。覚えておいてねっ」

と呑気だった、


朱獅はきっと学校でも地位が高い奴なのだろう


幼い外見とは裏腹に存在感のあるオーラを放っている


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