青春ビート

厄介な不良達




それからというものぼーっとしていたら日が緋色に染まっている事に気づいた


「あ…」

帰ろう。そう思い机から降りて教室に向かう。


教室のドアを開けると自分の机の前に人が座っていた。


誰あれ…


そう思い眉にしわを寄せると相手が気づき
手を振ってきた

「もー 里桜ちゃんやっと帰ってきたー!
ずっと待ってたんだよ?」

「…」

「あのね 里桜ちゃんに今日は来て欲しいところがあるんだよ〜」

「…」

「"まごころ"っていう 宿?なんだけどさー………
って、聞いてる?」

「…誰。」

率直に思ったことを言った

「えぇえぇぇぇぇ!?
つい数時間前自己紹介したばっかなのに…!!」


…あ

「…朱獅葵」
幼い女顔で思い出した
「そうだよー!もう!忘れてるなんてびっくりしたよ〜」

「そう…」

「反応うすいなー」

コロコロ笑う姿は可愛いかった


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