青春ビート


















「――…………あいつ…」

いま 門から睨みつけてくる奴。
視界に移らない場所、門の裏にでもいたのだろう、さっきまでは姿を認識できなかった。
ソイツからは殺意が籠められているのがひしひしと伝わってくる


「え?」
葵が反応し門をみるが、すでにアイツは背を向けていた


「浅雅ちゃん…と、誰?」


キョトンと首を傾げる葵を横に、

俺は記憶の中を探っていた


…あの白銀の髪といい、顔も、

見覚えがある。

だが思い出せない。


それに、浅雅の事も気になる、


| ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄|
| 浅雅 里桜 17歳
| 3月19 日生まれ 身長 162
| 体重 48キロ

| [備考]
| 家庭の事情により、転校。
| その他情報については、無表記
| とする。これは学校側も了承済
| みである。
| 尚、教師群に忠告として、忘れ
| ないよう表記しておく、
| ・下手に刺激を与えない。
| ・早退、遅刻、欠席(無断欠席含)、
| は特例のため咎める必要はない。

| これらについては自分達の為で
| もあるため、頭に刻んでおくよ
| うに。

| 以上。
|_________________|


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