青春ビート
怜はソファーに座りクッションを抱え落ち着くのか頬吊りしている
なんだか微笑ましくて隣に座り その姿を眺めた
掛けたままの伊達メガネをテーブルに置き
そっと怜の頬に手を添える
「ずっと会えなくてごめんね…」
その言葉に怜は目を伏せるが首を横に振った
怜と私は一年以上ぶりで
学校のでの事も
待ちきれなかったからなのかもしれない
「寂しかった…けど。我慢した… 里桜が、帰ってこないかと思った時も、あったけど 信じてたから…」
あぁ。
この子は脆いのに…
自惚れなんかじゃなく、この子には私が必要なのは昔から知ってたじゃない
「…ありがとう」
ダメ。
あの事は…
怜には話せない…
話しちゃいけない…
.