青春ビート
会わない間にもすっかり寂しがり屋なトコが直ってるだろう、なんて心のどこかで決めつけて。
そんなわけないのに…
「里桜…」
怜が私の腰に腕を軽く回し、頬にすり寄ってくる
すぅ と息を吸った音が耳に響く
「里桜、だいじょうぶ…?」
「……え?」
「難しい顔、してるから…」
「……
怜は、よく見てるね」
フッと自称気味な笑みがこぼれる
「里桜のことだから」
ふわっと微笑む怜を見ると癒される
「仕事、ちょっと面倒だなーって思っただけよ」
怜に嘘がバレないように 怜の首にすり寄った
くすぐったそうに体を捩らせる
「ふふっ…
仕事 今回なにするの?」
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