青春ビート

私達の仕事は
おおざっぱに言うと依頼屋のようなもの。
上の人間。"マスター"から仕事は渡される

依頼屋でも、「留守の間犬の世話をしてほしい。」なんて可愛らしいモノではなく。

"裏"関係の依頼屋だから。
血生臭いモノは少なくない。


「今回は簡単なモノよ。族潰しなのだけど…。バックに面倒な組がついてるから、若い芽はさっさと摘んでこいって言われたの」


「そう…」

確かにメンドクサイ。そうゆう顔してる



まだ族なんかは簡単に潰せるけど、

要は"後始末"が面倒で、情報操作からバックの組にも色々仕掛けなきゃいけないし


思わずため息が出る

「でも… 仕事があるのに、なんで、学校いくの…?」

視線を怜に戻す

「あぁ… 話してなかったっけ…



"マスター"から命令されて…ね。」


苦笑いして告げると むっとした顔をするから
「怜?」

「命令なら、仕方ないけど… なら、俺もいく 里桜だけ、あんなトコ… 心配だから」

「え…でも、怜」


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