青春ビート



ふと視線を感じて前み見た

「里桜ちゃん、転校生と知り合いなの?」

視界の端で怜がピクリと反応したのが分かる


「まぁ…」

素っ気なく答えるものの朱獅はめげない…とゆうか 気付いてないのかもしれない


「そーなんだねぇ 戸倉 怜…くん?
おれ 朱獅葵っつーんだ よろしく!!」

キラキラ効果音がついてきそうな位の笑顔な朱獅に対して
怜はフンッと鼻を鳴らすだけで見向きもしないよう。


朱獅はそれに首を傾げるだけで特に嫌なイメージはつかなかったようで
天然なのかなんなのか…





気付いたらHRは終わっていて
担任はもういなかった


すかさず席を立ち、怜に合図を送ると 怜も立ち上がった

「あれ?サボるの?」

「うん…まぁね」

無視するは忍びないため返事だけしておく

怜は後ろをぴったりついてきて

転校生なのに皆話しかけずらいようだ。




…同然か


この学校の上の立場にいるであろう朱獅相手に無視するのに我はと話掛けるわけがない…

といったとこかな


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