青春ビート



はぁ、

…メンドクサイ


この気配、
「田島、旭…」

もう一人はわからない

だけど田島旭が来るのはわかる



…なんでこう鉢合わせするのかな

「はぁ…」

「それ、だれ?」

体を起こし不機嫌そうに聞かれる

「変な人。」

「?」


だってそれしか答えられない


でも あまり関わりたくない人でもある




―キィ

「あれっ?鍵空いてるじゃん なんで?旭まえ開けっ放しで出たとか?」

「んなことしねぇよ、」

「まっ そんな事あっても誰も入んねぇかっ……――って、え?」


入ってきたのは
金髪の肩につくくらいの長い髪をしたウルフカットの男と、
黒髪の襟足までの長さで特にワックスとかつけてないようなストレート、相変わらず全て見透かされそうな鋭い目をした、 田島旭。





よく考えれば初めて田島旭を観察した気がする


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