青春ビート
「ふはっ んな露骨に嫌そうな顔すんなよ。」
…気づかない内に眉間にシワがよっていたみたいだ
金髪は田島の方まで軽い足取りで近づく
「なぁ 旭いいだろ? …つっても何かするワケじゃねぇんだし」
「まぁ 余計な事しねぇならな」
「ふふん りょーかい」
…はぁ
「くだらない…」
もう面倒臭い。
数分しか話していないが面倒臭い。
屋上だからというのもあり、ちょっと風が強くなってきた。
髪が風に絡まり顔を覆っている前髪が避けられる
伊達メガネをつけてはいるもののカラーコンタクトをつけているから目を開けていると風で乾いてしばしばしてくる
私から話すことなんてないし、もう帰ろう
屋上の扉まで行き 取っ手に手をかけキィ…と音をたてて開く
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