私の可愛い彼氏

「みっ…深雪さん。これ、反則」



彼の大きな声は私と電話の相手に聞こえた



「だって。私のモノって言ってるみたいでしょ」



私がウインクしながら言っていると電話の向こうから


「みゆきって誰だよ!彼女か?………」



台所へ向かった私には『彼女か?』の部分まで聞こえた



何て返事するんだろ…



気にしながらも珈琲を作る準備をする



すると…



「彼女だよ。それと、今彼女の家だから邪魔すんな。じゃあな」



ぷつっ



彼はまた、強制的に切った





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