ゆん坊
おじさんが恐竜の操縦席に座り、僕はおじさんのイスの左後ろに立った



おじさんがスイッチを入れると恐竜が動き出した



横たわっていた恐竜の長い首が天に向かって吠えだした



恐竜は少し前進し、ゆっくりと首を降ろすとまた静かに眠りだした




「さあ、ぼうず! 帰ろう!」



おじさんはそう言って、僕を抱え上げて恐竜から降りた



「あの… おじさん… これの名前何て言うの…」



「コイツ? …あぁ 俺の仲間の…ゆん坊だ!」



おじさんは笑顔で僕に言った
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