ゆん坊
「そ…そうか…。 ぼうず寂しくないのか…」
「うん! 大丈夫!」
僕は笑顔でおじさんに言った
「おじさん…ありがとう!…ございました」
おじさんに頭を下げてお礼を言って、玄関のドアを開けた
中に入ろうとすると、おじさんが
「メシはどうしているんだ」
後ろから聞いてきた
僕は後ろを振り返った
おじさんが心配そうな顔で僕を見ていた
「パンがあるよ。いつもお母さんが買ってくれているんだ」
「そうか… 毎日パンなのか?」
おじさんは僕のそばに寄って来た
「…パン好きなんだよ僕。お母さんも毎日パンを食べてるよ」
「そうか… お母さん何時ころ帰って来るんだ?」
「時間は分からない…いつも朝には必ずいるよ!」
暗い玄関の前で2人で話していた
「…一緒に待っていてやりたいが、知らない人を中に入れてはいけない。…中に入りなさい。すぐに鍵を閉めるんだよ」
おじさんは僕の頭を軽く撫でながら言った