ゆん坊
…朝に自然に目が覚めた



いつの間にか寝ていたみたいだ



横にお母さんがいた



「ゆうき、おはよう」



お母さんは僕の頭を撫でながら言った



「おはよう!」



「ゆうき… お母さん何だか心配になってきちゃった… あなた1人で留守番させておくこと…」



目を細くして僕に言った



「夜中に…う~ん、ほとんど朝だったんだけどね… アパートの前に変な男が座っていたのよ。…私を見るとすぐに立ち上がって去っていったんだけど…」




“おじさんだ!”




「ゆうき… 誰が来ても絶対に鍵を開けてはダメよ!」




“おじさんはお母さんが帰ってくるまで待っていてくれたんだ!”



「ゆうき…わかった? それから明日は1日だけ学校に行く日よ。夏休み中の登校日。クラスのみんなに元気よく挨拶してくるのよ」




“…おじさん…ありがとう”



お母さんの話していることは、ほとんど聞いていなかった



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