ゆん坊
空き地に着いた



“……おじさん…どこにいるの……”



おじさんを探して空き地の奥へ進んだ



“おじさん… おじさん…”



歩きながら、また涙がこぼれてきた



奥に進んでも空き地には誰もいなかった



“…おじさん…助けてよ…”



涙で前が見えなくなり、その場にしゃがみこんだ



両手で何度も何度も涙を拭った




ふと右を見ると





ゆん坊がいた




静かに座り僕を見ていた


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