ゆん坊
「お父さんは…友達に騙されたんだ… いつも許せない許せないって言ってたよ… お母さんは…お父さんは病気で死んだって言っているけど…僕知っているんだ… お父さんはその友達を
……殺しちゃったんだ…」
ゆん坊はジッと耳を傾けていた
「…お父さんは悪くないんだよ! 毎日毎日怖い人達が僕の家のドアを蹴っていたんだ… 昼も夜も… 全てその友達の仕業なんだよ。お父さんを騙したんだ!」
涙の量が多くなった
乾いた土の上に更に涙が落ちた