ゆん坊
同じような日が続いた


夜は1人でアパートの暗闇で泣いた


朝、目が覚めると隣にお母さんが寝ていた




そして今日も… 夕方にお母さんがお仕事に出かけて行った…



“…お母さん…”



僕は外の玄関の前でずっとお母さんの後ろ姿を見ていた



お母さんが見えなくなった



外はまだ明るい



でも…すぐに暗くなる…


寂しくてたまらなかった


僕は玄関の前で泣いた



そのまま玄関のドアの前にしゃがみこんだ



この町に来て、まだ数日… 知り合いも友達もいない僕はひたすら泣いた


辺りが少し薄暗くなってきた


でも家の中には入りたくなかった



少しでも明るい外にいたかった


寂しくてたまらない僕は、手で涙を拭いて立ち上がり外の道を歩き出した


人を求めて…

< 7 / 43 >

この作品をシェア

pagetop