革命の☆詩
小学校の時から貯めたお年玉の貯金と月のお小遣い(2000円!)をせっせと集め、友達に借金までしてやっとの思いで手に入れたギターだった。中1の時にグリーンデイにやられ、ニルヴァーナ、セックスピストルズ、ビートルズとロックの洗礼を受けた彼がバンド結成に至るまでたいして時間はかからなかった。ロック全般を愛した彼だったが、特に好みなのはPUNKROCKだった。たった3コードから展開されるメロディーに 反社会的でなおかつリアルな日常の歌などを綴ったパンクを心の底から愛した。 しかし彼の実生活はパンクとはほど遠く、ノードラッグ、ノーセックスでフューチャーは、当時、惚れていた越山さんに自分の詩付きのラブレターを送るという馬鹿な真似をした自分をぶん殴りたいというバックトゥーザフューチャーな考えだった。ある意味、ノーフューチャーではあった。話を戻そう、パンクに心底惚れた彼は友達を誘いバンドを結成したのが中2の時。中2の時点でどんどん突き詰め、インディーズに突入しマイナー、マニアックな世界にまで入り込んだ彼はレザーフェイスやスナッフ、メガシティー4(本当にマニアックなバンドなので誰もわからないでしょうがご了承ください)のようなUKメロディックのサウンドのバンドを作り上げた。 当然、誰からも理解されなかったが、一部のマニアからは注目され、小さな箱でぼちぼちとライブをできるまでになったのが中3の時だった。
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