革命の☆詩
しかし、バンドばかりに精を出しまったく勉強しなかった彼を襲った受験で大失敗し、都内一馬鹿とも言われる私立高校に入学。そこで彼の親友となる内田くんと出会った。
内田くんもパンクが大好きだったが彼は日本のパンクを愛していた。「邦楽なんて糞だよ」だと馬鹿にしていた寺山に、素晴らしい音楽に国境はないという壮大な事を教えたのは彼だった。内田くんから教えてもらった、ブルーハーツやスターリン、頭脳警察、ジュンスカイウォーカーズなどに彼は夢中になった。中でも銀杏BOYSの世界感は彼を虜にしモテない彼の現実とリンクし多いにハマったのだった。中学にしてUKメロディックにはまる彼は、高校で普通といったら多少語弊があるかもしれないが、普通のパンクの洗礼を受けたのである。また内田くんも寺山を気に入り、寺山からUKメロディックの洗礼を受けたのであった。内田くんは彼のバンドのマネージャーとなった。 そして彼のギターがへし折られた運命の文化狩りの日まで彼らはライブをこなしていくのである。
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