革命の☆詩
ステッペンウルフが止まり、次に流れたのはジョーブレイカーのBOX CARだった。はぁと寺山の口からため息が出る。彼のバンド名でもあったこの曲は彼の大好きな曲だった。あのライブの日にもこれを演奏していた。

あの日かれらは、7スタというスタジオでライブを行っていった。音楽スタジオの一つを日によってライブスペースとして解放し、そこでライブが行われていた。ライブが出来るので広いスペースではあるのだが 客がパンパンに詰めて100名入るか入らないかくらいの所だ。

「えー次は27日に俺らの企画でライブをやります。あっなんとその日は、うちのマネージャーの内田くんの誕生日なのでお誕生日ライブです。 題してなぜ生まれて来やがった!オーメン内田誕生ライブ!」

そこで、ドッと客から笑い声があった。無論、そんな名前の企画ではなかったが笑いを取るために適当に発言したのだった。寺山のMCは毎回、ギャグをふんだんに混ぜた物で、よくマネージャーである内田をネタにした物が多かった。しかし、この時 内田の誕生日ライブが中止となると誰が予想していただろうが

バタン!

乱暴に開いたドアの音で彼のMCは中止させられた。
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