有名男子・秘密彼氏
「まさか。誤解です。ありえません。」

「嘘!」



私がそう言うと、真ん中に立っている黒髪ストレートの女が力強くこう言った。



「和哉と一緒にいて和哉の事好きにならない女なんていないわ!」



…えー!

あなた…
どれだけあいつの事かっこいいって思ってるの?



「とにかく…もう和哉に近付かないでよ!」

「と言われても…同じ委員だから…」



私がそう言うと、ショートカットの女が口を開いた。



「もしかしてあんた、和哉君と一緒にいたいから和哉君と同じ委員に入ったの!?」

「それありえるね!」



巻き髪の女も便乗するかのようにそう言った。


ちょっと…

ちょっと…ありえないから!
先に立候補したの私だし!



「…そうなの?あんた、やっぱり和哉の事好きなんだ。」



違う!

この真ん中に立ってる人さっきから…!
2人の言う事真に受けすぎだし、勘違いしすぎ!



「…私はあいつと同じ委員になんかなりたくなかったし、昨日一緒に帰ったのも偶然ですから!」



私はそう怒鳴った。
< 28 / 35 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop