【バーチャルメーカー★博士と助手のとんだ1日】


流石にダニエルのバックで
踊っているだけの事はある!

一斉にゾンビ達がトトンと
ステップを踏むと、
さっきのダラリゾロリが
嘘の様に俊敏に動き出した!

『は、話が違うって!』

一斉にサミュエルをゾンビ達が
追い始めた。

それを見るや否やサミュエルは
全速力で逃走した。

その隙に博士は空になった
研究室跡地に入り込んだ。

辺りを見渡し、墓標が建ち並ぶ
中に装置らしき物を発見した。

装置は形を変え、今は石で
出来ている。

『なんてこった…』

ついでにCDも石化して
どれが何のCDなのか判らなく
なっていた。

『嗚呼、神よ、お許し下さい。
我々にノアの箱舟を出させる
にはまだ早すぎます。』

博士は呟きながら装置の
スイッチをONにした。

石化して順番もゾンビの仕業か
滅茶苦茶になっているCDの
プレートの中から、
やむを得ず殆ど感で
1枚を選び、装置にセットした

ドッドッ…ドドッドッ…♪

何だか不穏な音だ…。

博士が再生させて数秒後、
遠くの方から肩幅の広い
がっしりとしたサングラスの
男がショットガンを担いで
現れた!

『こ、これはマズイ!』

〈チェイサーマン〉だ!

ターゲットを見付けたら
地獄の底まで追って来る
アンドロイドの映画の
サントラだ!


< 12 / 20 >

この作品をシェア

pagetop