【バーチャルメーカー★博士と助手のとんだ1日】
待ち望む女神は来るのか?
The sky clearing up,
a song of little birds.♪
スピーカーから澄んだ歌声が
聴こえて来た。
博士が愛して止まない
ナタリーちゃんのパラダイス
と言う曲だ!
『The sky clearing up,
a song of little birds.♪
やったぞ♪』
博士が彼女の歌声に合わせて
口ずさみながら両手で
何かを掴む様に喜びを
表した。
『The sky clearing up,
a song of little birds.♪』
一緒に歌を口ずさむ博士の
前にナタリーちゃんが
現れた♪
『お~♪ナタリーちゃん♪
儂の女神♪』
博士は遂に事態を終結させる
一曲を捜し当てた!
まるで妖精の様に愛らしい
ナタリーちゃんの手を取り、
博士はミュージカルの様に
彼女と一緒に歌い続けている。
すると、夜が明けるかの様に
研究所の周りから陽射しが
溢れ、墓標やフェンスは
姿を消し、すがすがしい
草原や樹木が辺りに広がって
行った‥
サミュエルは、もはやこれ迄と
目を閉じていたが、ゾンビ達が
襲って来る気配は無い。
クンクン‥
サミュエルの鼻をみずみずしく
爽やかな緑の風が掠めて行く‥
小鳥のさえずりも聴こえて来た