【バーチャルメーカー★博士と助手のとんだ1日】
『ど、どうして外まで夜
なんだ?
…なんだかとても嫌な予感が
するぞ…。』
腕時計を見るとまだ昼間の
3時だ‥
サミュエルは独り街中を歩く‥
まるでゴーストタウンの様に
不気味な静寂の中、蒼白い
街灯が明滅している。
街の通りにも人影は無い。
電器店の店頭に並ぶテレビの
画面で危機迫る顔のニュース
キャスターがアナウンス
している。
『…突如、街中が漆黒の闇に
包まれ、映画に出て来る
まるで…そう!ゾンビの様な
者達が街を徘徊しております!
付近の住民の皆様は決して!
決して外出なさいません様、
くれぐれも戸締まりは
厳重にして…』
サミュエルは息を呑んだ。
『!マズイぞ、マズイぞ!
マズイぞ!!!僕のせいだ!!』
サミュエルは自分がとんでも
無い事をしでかした事に
今頃気付いたのだ!
『何とかしなくちゃ!』
サミュエルは術もなく
事態の根源となった装置の
場所へ戻る決心をした。
《博士が戻る前に何とか
しなくちゃ!》