男の子のキモチ


先輩はいつも通りで俺のキモチなんか知らないで笑ってる。



なんかムカついた。



「先輩って意外に男好きですよね」


「えっ」



馬鹿、なに言ってんだよ。
なに先輩を傷つけるようなこと言ってんだよ。



「先輩は男と喋るの大好きですよね」



止まらない。
なんで止まんねえんだよ。



「天根君なんか嫌い」


「あっ」



泣きながら俺を見る先輩。
俺はなんて最低なことをしたんだ。



先輩はそれだけ言うと屋上を走って出た。



俺に追い掛ける資格なんてない・・・。







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