男の子のキモチ


自分だって風邪引くかもしれないのに。


「吹雪!」


「キャッ」



いきなり腕をすごい力で引っ張られる。



「ハアハア」



息切れしている優。
もしかして追い掛けてきてくれたの?



私、馬鹿だから勘違いしちゃうよ?



「なんだよ、いきなりあんなこと言って」



優は悪魔だ。
そんなことを一々言わせるき?



「なんか言えよ。そんな涙目に睨まれても困るんですけど」



泣くのを堪えていたらいつの間にか涙目になっていた。



泣いちゃいけない。
笑顔でバイバイって言わなきゃ。







< 73 / 160 >

この作品をシェア

pagetop