男の子のキモチ


みんなア然としている中で私は自分がやったことに気づいた。



天根君をぶってしまった。
私・・・なんてことを。


「・・・ごめんなさい!」



私はすぐにその場を去る。
嫌だ・・・。もう嫌。



今日は結構いい日だったんだけどな。



天根君なんて、天根君なんて・・・



嫌いになんてなれないよ。



賭けだってわかっても私は天根君を嫌いにはなれない。



好きになるのは簡単だけど嫌いになるのはこんなにも難しいんだね。



好きのキモチがこんなに大きくなっていたなんて。



私・・・勉強はできるほうだと思っていたけど恋愛は全然ダメなんだ・・・。







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