砂嵐のいたずら〜バレンタイン2010〜
「お疲れ様でした。お先に失礼します。」
仕事を終えて家路に向かう。
私の両親は、今もまだドバイに駐在しているので、パパのおじいちゃんの家に居候させてもらっている。
おじいちゃんもおばあちゃんも
80近いとはいえ、まだまだ元気。
ふたりで、あれこれと世話を焼いてくれるので、ありがたく仕事に集中させてもらっている。
でも、
仕事を離れると真っ先に思い出すのはチャールズのこと。
『バレンタインは、マナがロンドンに戻ってきたら、ホワイトデーに一緒にやろう。』
ロンドンを発つ時にチャールズは笑顔で言ってくれた。
けど…
本当は、一緒にバレンタインを過ごしたかった…