angel or devil
光と闇
「直輝ーご飯できたよー」
「ありがと♪いただきます!」
二人で過ごす幸せな日々
「行ってきまーす。」
こんな風に誰かと一緒に過ごす事が、こんなにも幸せな事だなんて俺は知らなかった。
一日の終わり、最後にこの瞳に映す姿が愛する人で
一日の始め、最初にこの瞳に映す姿が愛する人
なんて幸せな事なんだろう。
結華がただそこにいてくれるだけで、俺の心は光で満たされる。
きみの全てが愛しい
二人で暮らし始めてから、結華は明るくなった。
前に麻奈ちゃんが言った、"結華の闇"
そんなモノはなかったんじゃないかと思うほど。
ただ、俺と結華が"過去"について話す事はなかった。
でも
今が幸せならそれでいい。
結華がそばにいてくれるだけでいい。
あの日、舞い降りた天使
結華、俺は君を愛してる。
君の心を光で満たしてあげるよ。
結華は幸せ?
俺はとても幸せだよ。
だけど―――
幸せであればある程に
俺の心のどこかに
"影"が出来ていく―――