angel or devil

光と闇




「直輝ーご飯できたよー」


「ありがと♪いただきます!」




二人で過ごす幸せな日々




「行ってきまーす。」




こんな風に誰かと一緒に過ごす事が、こんなにも幸せな事だなんて俺は知らなかった。



一日の終わり、最後にこの瞳に映す姿が愛する人で

一日の始め、最初にこの瞳に映す姿が愛する人


なんて幸せな事なんだろう。



結華がただそこにいてくれるだけで、俺の心は光で満たされる。



きみの全てが愛しい








二人で暮らし始めてから、結華は明るくなった。



前に麻奈ちゃんが言った、"結華の闇"

そんなモノはなかったんじゃないかと思うほど。



ただ、俺と結華が"過去"について話す事はなかった。


でも


今が幸せならそれでいい。

結華がそばにいてくれるだけでいい。






あの日、舞い降りた天使






結華、俺は君を愛してる。





君の心を光で満たしてあげるよ。





結華は幸せ?




俺はとても幸せだよ。











だけど―――
幸せであればある程に

俺の心のどこかに
"影"が出来ていく―――


< 103 / 287 >

この作品をシェア

pagetop