angel or devil
「直輝~!!そろそろ起きて~!」
「…………」
「な・お・き♪ふーっ」
穏やかな日差しが差し込む部屋。
その日差しの中で、天使のような顔で眠る直輝の耳に、息を吹きかけた。
可愛い寝顔。
「…………」
「もうっ!ちゅーしちゃうよ~♪」
「!!」
直輝にキスをしようと近付いた瞬間、一瞬で直輝にだきよせられた。
「もう~!!起きてんじゃん!!」
「だって可愛いんだもん。」
「直輝!!いいから早く用意しろ~!!」
「する?」
「しない!!」
「何で?」
「昨日何回したと思ってんの!!猿っ!!」
「結華といる限り一生猿だよ?」
「バカっ!!」
「怒った顔も可愛いよ♪」
「いいから早く用意~!!」
あたしは直輝の顔に枕を叩きつける。
「結華~!!」
こんなささいなやりとり全ても、あたしにはとても愛しく感じるよ。
直輝。ずっとあたしのそばにいてね。