angel or devil
「ねぇ!直輝んちどっちの方かなぁ!?」
「ほら!あっちの方だろ」
「ちっちゃいね~!!みんなみんなちっちゃい!
綺麗~!!」
高層ビルの最上階で見る、宝石のような夜景よりも
直輝と二人でここから見る、太陽の光を浴びた、ありふれた町の景色の方がずっと
ずっと綺麗だと思った。
「結華………」
「うん?ん……!!」
そんな景色を見てはしゃぐあたしに直輝はキスをした。
「ん……」
さっき食べたソフトクリームのように、甘く、溶けてしまいそうな程の熱いキス。
直輝……愛してる………
「結華……絶対放さないから……」
「うん……直輝……」
「愛してるよ結華……」
ここにある真実
きっとあたし達は深く……
深く愛しあっている……
きっとずっと………