angel or devil
今起きた事を全て否定するかのように、優夜くんと麻奈はさっきと同じように話を始めた。
「!?」
もちろん優夜くんも何か話している。
本当に感じが悪い……
やっぱり来なきゃよかった……
いや逆に、そう言う人だと確認出来てよかったのかも知れない。
麻奈にはまた話そう。
「優夜くんってあんな感じなの?」
苛立ちを抑え、一也くんに問いかけると
「………クールだけど優しい人だよー♪」
一也くんは言葉を濁した。
「あっじゃあごゆっくり~♪」
さっき席を案内してくれた男に呼ばれ、一也くんは席を後にした。