angel or devil
「あとね、もう一つ報告。」
「何!?もしかしてヤっちゃった!?」
「んなわけないじゃん!!」
「はぁ~びっくりした~」
「……キス……した。」
言葉にするだけでまた体は熱くなる。
そんなあたしを茶化すかのように咲希は
「斉藤さんロリコンなんだぁ~」
笑いながら言った。
「驚かないの!?」
「えーキスくらい何でもないじゃん」
「えー!?咲希したことあるの!?」
「何言ってんの!小学生じゃあるまいし!」
そりゃあるよね……もう高校生だし。
「じゃあもしかしてさ……」
「えっち?」
「うん」
聞いたくせに恥ずかしくなって俯くあたしに
「あるよ?何回も。」
「え~!?何回も!?いつ!?」
「あー初めて?中2の時。」
顔色一つ変えずに話す咲希。