angel or devil
「結華………ッ!!」
遠のいていく意識の中で、あたしに必死で手を伸ばし、駆け寄るママの姿をみつけた。
痛い………
それが何の痛みなのか、今のあたしにはわからない――
あたたかい………
あたたかいな………
「結華ァァァァァァ!!!!!!!!」
ママの声が遠くに聞こえた
《結華……愛してるよ…》
慎の言葉が聞こえた気がして………
導かれるように目をつむった………
真っ白なウェディングドレスは
赤く染まっていく―――
「イヤァァァァァァァァァァァ!!!」
慎………