angel or devil


「直輝くん。あたし別に直輝くんに恋愛感情なんて求めてないよ?

確かに直輝くんはかっこいいけど……
あたしは友達とか…そう言うのでいいの。
だからここにもまた来るし、変に営業かけられる方が嫌。」



そうじゃないのに……



営業なんかじゃないのに……



所詮俺はホスト……
ホストとしか見られないんだ……



今何を言ってもきっと、
結華の心には届かない。




直輝"くん" か………







俺達はその後しばらく、
当たり障りのない話をした。


でも……

それだけでも……


結華が俺の目の前にいてくれる事が嬉しかった。






< 53 / 287 >

この作品をシェア

pagetop