angel or devil
第三章 動かすモノ
体温
結華が最後に来てから一週間だから……
もう来るかな。
携帯のカレンダーを見つめては日にちを数え、毎週結華が来るのを待っていた。
「直~最近全然してくれないじゃ~ん。もうあたしに飽きたの~?」
「……別に」
「もうっ!でも好き~♪」
あぁうざったい!
「ちょっと便所」
「え~!早くきてね♪」
吐き気がする。
最近の俺はどうかしてる。
客の顔を見る度に吐き気がする。
でも俺はホストをやめられない。
やめるわけにはいかない。
「な~お~き~♪!!」
直輝?
「お客様…他のお客様のご迷惑になりますので…」
「な~お~き~!!」
「!?」
俺は目を疑った。
「どこ~?直輝~」