angel or devil
《もう、可愛くて可愛くて仕方がないよ!》
《……!!おい!!やめろ………やめろ!!!!!》
………………
「直さんっ!」
「んっ?」
「どうしたんすか?ボーッとして。」
「ごめん。ごめん。」
「これとかどうすか?」
「あぁ、いいんじゃね?」
edenの隣駅のビル。
一也が私服を買うのに一緒に選んでほしいと言うからついてきた。
一也が買うのはいつも、俺と同じブランドの服。
一也は自分の服を買うのに、いちいち俺に服をあてて確かめる。
「もしもし~はい~あっ!ちょっと待って下さい!」
「直さ~ん。前田さんなんすけど、今日飲みいかないかって~奢ってくれるらしいすよ~♪」
「別にいいよ」
「あっ!直さんもいいみたいっす!は~い!じゃあ待ってま~す♪」
買い物を済ませ、俺と一也は前田さんとの待ち合わせ場所へ向かった。