オレンジ
『2回も助けてもらってたんだね
あの時は怖くてお礼も言わずにごめんね
ありがとう』
その言葉と同時に頬に柔らかい感触を感じた
美紀の唇。。。。
おもわず美紀の手を握ると美紀も握り返してきた
見詰め合う2人
どちらともなく顔が近づくと唇が重なる。。。
初めてのキス。美紀も。
どれくらいの時間がすぎただろう
下から
[マー君!帰るよぉ~!!]
『ちゃんと洗濯して返すからね』
チュッ!
「姉貴ぃ。。。」
「いつから
知ってたぁ?」
[今日だよ・・・。
ジャージ見て。
その事は知ってたけど・・・。
まさか、マー君とはね。。。。]
[マー君、かっこ良すぎだよぉ
。。。。。。]
夏樹のなかには
違った想いがある。
その想いが
揺り起こされそうで
抑えようとしている自分に
気づきはじめたのかもしれない。