オレンジ
背中を拭いてもらいながら

「いいよ、自分で拭くからって言いたいけど

ダメだぁ、体に力が入んないやぁ。

姉貴、悪りぃなぁ」


[なに言ってんのよぉ、]

・・・なんて言いながらドキドキしてる。。
落ち着け!夏樹!!。そうだよぉ
あたしは、お姉ちゃんなんだぞ!!
でも。。。
後ろから抱きつきたいんだけど。。。
だめ、だめっ!!


[着替えたら適当に置いててね、後で

夕飯もってくるから、これ飲んで

寝なさい! 美紀からのお見舞いだよ] 


それは、オレンジジュースだった。

ペットボトルには

『おだいじにぃ~ ^^』

と書かれてた。









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