street love
「それってデートの誘いでしょ」


美波は自宅に帰ってから
あずさと電話をしていた。


「えーそうかなぁ」

「絶対そうだよ。だって明後日っていったら、クリスマスイヴなんだから」

「イヴ!?嘘ぉ…そーなの?私すっかり忘れてた。でも違うと思うよ」

「美波の事が好きだから誘ったのかもよ」

「えーっ」

「じゃ何で美波はイヴの日、OKしたの?」

「それは今言ったじゃん。明後日がイヴだって事、忘れてたから…それに丁度暇だったし」

「ホントぉ?」


疑った感じに言ってきたあずさに美波も逆に聞く。


「あずさはイヴの日どーするの?」

「私はクラスの人にカラオケパーティに誘われたから、そっちに行くつもり。確か美波も誘われてたけど」

「じゃ私も行こうかな」

「何言ってんの。美波はデートでしょ!」

「そうだけど…」

「せっかく誘われてるのに、ちゃんと行かなきゃダメだよ」

「わ、分かってるよ」

「それじゃまた電話ちょうだい。何かあったら教えてね」


互いに電話を切る。


(「はぁ…どうしよう。イヴ」)


考えてると突然
美波の自宅の電話が鳴った。
今の時間、自宅に誰も居ないため出る事にした。
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