street love
美波が何て答えていいか迷っていたら響が瞳に向かって言う。


「そうだよ。この前から付き合ってるんだ。俺達、ねっ美波ちゃん」

「えっあ…うん」

「やっぱり思った通りだ。美波ちゃんってどこの学校?」

「私、林吹川高校の二年」

「あたしは西丘《ニシオカ》高校の二年」

「そーいや、美波ちゃんと瞳って同い年なんだね。仲良くなれそうだな」

「うん。これからよろしくね。ミナちゃん」

「よろしく、瞳ちゃん」

「ミナちゃんと仲良くなったからにはお兄ちゃんの事何でも、あたしが教えてあげるよ!」

「何でもって何だよ?瞳」

「それは秘密だよ。というところで、あたしはそろそろ行くね。二人の邪魔したくないし、それにこれからママと約束あるから。じゃあね」
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