street love
瞳がいなくなって
少ししてから響は言う。


「ごめん…」

「え?何が…?」

「瞳の前でキミと付き合ってるって言って…まだ美波ちゃんの返事聞いてないのに勝手な事言って」


「ううん。気にしないで」

「美波ちゃん…」

「あ、あの…ヒビキ君。今日これから時間ある?」

「あるよ」

「えっと…話したい事があって…その…返事。イヴの日の」

「あぁその事か…じゃ外に出ようか。ここじゃあれだし」

「うん」

「ウチの病院じゃ話しづらいし」

「え?」

「あ、名前で分かると思うけど、ここ俺の父親が経営してる病院なんだ。トップは祖父だけど」

「そうなんだ。すごいね」


響は何と病院を経営している家の息子だったのだ。
元々どこか金回りの良さそうな
雰囲気を漂わせている
響だったから本当の事を知ると、納得出来てしまう。
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