street love
15分程して
やっと響は教室に戻って来た。

表情からして、あの高川に何かを言われたようだった。



「遅かったな。何言われたんだ?」

「あぁ別に大した事ないさ」



実は響はサボりがちで
レポートも未提出で
単位も出席日数も足りなく
危ないと言われたのだ。




「分かってるのか?二ノ宮」

「そこを何とか…先生」

「一週間以内に未提出のレポートを全部持って来なさい。それと毎回、講義を受ける事だ。それが出来ないのなら落第を覚悟するしかないな」

「そんな一週間って…毎日大学に来るなんて、キツイなぁ」

「何を言ってるんだ。じゃ何のために大学に入ったんだ?遊ぶためか?親の払っている学費を無駄にするな」

「……はぁ…」

「まぁ遊ぶのは勝手だが、するべき事は、きちんとやらなければ駄目だ」

「はい…」



響は今まで遊び過ぎていた。特に女の子とばかり…。
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