street love
分かっていた事だけど
少し女の子達に嫉妬した美波は
その場を離れようと後ろを向いた

その時、響は急いでギターをケースの中にしまって
響は女の子達に断って
その場からこっちへ向かって来たが後ろを向いていた美波は気付いていなかった。


陰の路地へ足を踏み入れた瞬間、響に名前を呼ばれて後ろから抱き締められた。



「美波ちゃん」

「!」

「どこ行くの?」



切なく囁くような声で聞く響に、美波は言った。



「どこにも行かない…よ」

「………美波ちゃん」

「………………」

「顔見せて…美波ちゃん」



振り向くと響は美波の顔に触ってそっと唇に触れた。


甘くとろけるようなキス。
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